コミュニケーション力を劇的にアップ!
患者とコミュニケーションをとるために会話するのは大切なことですが、矢継ぎ早に話しかけるだけではかえって逆効果になってしまいます。患者がリラックスして話せるように目線や距離、姿勢などにも気を配りましょう。
目を見て話そう
会話する時は患者の目を見て話しましょう。威圧的だと思われてしまうこともありますが、それは表情が強張っていたり、批判的な態度で接しているからです。目を見て話すことによって「しっかり聞いています」といった好意のシグナルが伝わるため、視線を合わせて笑顔で話すようにしましょう。また、社会的に権力を持つ人や高齢者の中には、目を合わせないことを無礼だと感じて不快感を示す人もいます。不快に感じる人と長く会話はできないため、コミュニケーションはとれなくなってしまいます。意識して目を見ながら話すようにしましょう。
ただし、「目線」に注意しなければなりません。日本語には「目上」「目下」という表現があり、目の高さは社会的にも心理的にも上下関係を表しているため、上から話されることに不快を感じる人もいるのです。目線はできるだけ同じ高さにして話すように心がけましょう。
話すスピードに注意しよう
人によって話すスピードは違います。最も心地いいのは自分の話すスピードです。そのため、話すスピードが遅かったり、早過ぎたりすると不快に感じる場合があります。話すスピードに注意しながら会話しましょう。気をつけたいのは「早口になっていないかどうか」です。早口は聞き取りにくいため理解しづらいという一面があります。話すスピードが遅い人を相手にする時は早口になっていないか確認しながら話すようにしましょう。
話しかけやすい姿勢をとろう
人は相手の姿勢に対して無意識のうちに好感や嫌悪感を抱きます。腕を胸の前で組んでいると「話しかけないで」と拒否しているように思われてしまうため、あまりいい姿勢とはいえません。また、後ろで手を組んだり、体の一部を隠したりする姿勢も防衛的な印象を与えてしまうため、話しかけてはいけないと思われてしまいます。相手がリラックスしてくれるように開放的な姿勢を心がけましょう。